RESEARCH LAYER

研究者コラム(L6)横断

各記事の最終層 L6 は、既発表論文を引く学術セクションです。
市場マイクロストラクチャ、リスク移転市場、ベイズ、多重検定、金利期間構造。

「たしからしさ」の各記事は、L1(一般読者向けの一行)から L6(研究者向けの学術文献)まで、 6 階層の階段構造になっています。L6 だけを横断で読めば、同じ "確率のレンズ" が どんな研究領域で深められているか が見えるはず。

※ 全ての引用は既発表の論文・書籍のみ。筆者(運営者)の未発表研究データは、本サイト上では紹介しません。 一次情報としての論文リンクを辿るには、下記の引用名を Google Scholar 等で検索してください。

EPISODE #1

プロは何を見ているのか

市場マイクロストラクチャ・HFT

宝くじの「胴元の取り分 54%」から、株式売買スプレッドの「0.02%」まで降りると、残った 0.02% を誰が刈り取っているのか、という問いが残る。答えは高頻度取引(HFT)。価格発見と流動性提供の研究が、ここ 15 年で急速に蓄積している。

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EPISODE #2

リスク移転市場の広がり

リスク移転市場・金融デリバティブ

保険を「リスクを他者に移転する取引」と定義し直すと、金融デリバティブ(先物・オプション・CDS・CAT ボンド)と地続きになる。再保険、Solvency II、Basel III までが同じ思想で動いている。

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EPISODE #3

同じ構造は日常に潜んでいる

条件付き確率・ベイズ・ベース率錯誤

モンティ・ホール問題の "情報の非対称" は、医療検査の陽性率計算から、迷惑メール判定、ベース率錯誤まで、現代の統計リテラシーの中心にある。1990 年の論争は、博士号保有者を含む 1 万通の反論を集めた歴史的事件でもある。

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EPISODE #4

日常の多重検定問題

多重検定・ハッシュ衝突攻撃

23 人問題の「全員 vs 全員」構造は、暗号学の衝突攻撃(SHA-1 の 2^160 → 2^80)から、医療統計の多重検定問題(GWAS で約 25,000 個の偽陽性)まで、まったく同じ数学で動いている。Benjamini-Hochberg 法が FDR 制御の標準として定着して以降、科学の再現性議論の中心でもある。

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EPISODE #5

マクロ経済と金利サイクル

金利期間構造・住宅ローンオプション

住宅ローンは、短期金利の確率過程 × 繰上返済権・借換権という複合オプション商品。短期金利の方向は OIS 市場で観察可能で、変動金利を選ぶ借り手は「市場より自分が正しい」に 35 年賭けていることになる。

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EPISODE #6

効率的市場仮説と行動ファイナンス

効率的市場仮説・行動ファイナンス

インデックス投資の理論的根拠は、効率的市場仮説(EMH)に遡る。だが実データは「株価の変動は配当だけでは説明できない」と語る。EMH、行動ファイナンス、Adaptive Markets Hypothesis ─ "長期・分散・積立で必勝" 言説の裏側の研究史。

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